辻村史朗(陶芸家)が日曜美術館に!プロフィールや家族、展覧会・作品販売価格も!

こんにちは。

マダム・アフロよ。

今日は日曜美術館に登場される

辻村史朗さんについて

調べてみたわよー!(^∇^)

荒々しさの中に感じる

存在の美しさと生命力…

一般的に売られている器とは

一線を画した辻村さんの作品。

作品には創り手の人生が

滲み出るものだけれど、

調べてみると「なるほど」…と

凄く納得できる人生を

送ってこられていたわー。

良かったら最後まで

一緒に見ていってねー!

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1.辻村史朗(陶芸家)プロフィール

辻村史朗さんは、1947年

奈良県御所に4男として誕生。

高校時代まで自然豊かなこの地で

過ごしてこられたのね。

1965年には画家を志して

美術大学に学ぶために東京に上京。

最初は陶芸じゃなかったのが意外ね。

受験のために石膏デッサンや

スケッチなどに励んでいくんだけど、

次第に受験勉強に興味を失って

受験を断念されるの。

芸術の受験って、

パッションと理性の調整が

難しいのかもね…( ̄▽ ̄;)

素材・絵筆

一方で、油絵画家を志す気持ちは

益々高まっていった辻村さんは、

高名な画家の名を美術家名薄等で

無作為に選び出し、

弟子入りを乞うという荒業に!

そして全て門前払いに!!

名を成す人は若い頃から

やることが違うわねー。。

そんな辻村史朗さんの転機は、

東北地方に旅した後、東京に戻り、

日本民芸館で偶然に出会った

寂びの茶碗の代表格・大井戸茶碗

大井戸茶碗

出典:東京国立博物館・有楽

それに深い感動を受けた辻村さんは、

陶器の世界へ大きく舵を切られたのね。

その後、1966年

辻村史朗さんは禅門をたたくことに。

奈良市七条にある禅寺三松寺(曹洞宗)に

19歳から21歳までの3年間、

住み込みで修業をされるの。

三松寺のHP

素材・和風・禅・鹿威し・わびさび

1968年には実家に戻り

お父さまの家業である牧畜をお手伝い。

夢を諦めたのかと思いきや、

独立するための資金を

作るためというからさすがだわ。。

その時も陶芸家ではなく画家を

目指しておられたみたいだけれど、

次第に油絵の具の質感に対して

違和感を覚えるようになられたそう。

一方でどんどん惹かれていったのが

焼き物の持つ静かな肌合い。。

夜はリヤカーなどの車輪を

利用して作った自作のロクロ

茶碗、花入れなど手当次第に

創っておられたみたい。

仕事としてではなく、

本当に心の奥からの創作の炎に

突き動かされておられる様が

目に浮かんでくるわね。。

生活はモチロン苦しかった様子。

京都の門前でゴザを敷き

作った焼き物を売って生計を建てて

おられたよう。

1970年には奈良市にある

水間(みま)の山中に居を定めるんだけれど、

約2ヶ月を費やし独力で

民家などの古材、廃材を使用して

家を建てられたそう!

廃材のポテンシャルを引き出すのは

ある種の才能よね…( ̄▽ ̄;)

家を建てると同時に

自宅の周辺に次々と窯を築かれた

辻村史朗さん。

窯の数は全部で7つあるそうよ!

1977年の30歳を区切りに、

水間の自宅にて初個展を開催。

友人、知人に紙を束ねて和綴じにし、

自分で写した作品のスナップ写真を

貼り付けた簡単なカタログを配付。

この初の個展は大成功だったみたい。

素材・拍手

1978年4月には

大阪の三越にて個展を開かれるんだけど、

そこで京都の老舗古美術商である

故・近藤金吾さんの眼にとまるのね。

ちなみに、近藤さんは辻村さんの

作品に惚れ込んで、

晩年まで辻村史朗さんのプロデュースを

手掛けておられた様子。

1982年、その近藤金吾さんのお店に

作品を持って行ったとき、

たまたまそこに居合わせた

昭和を代表する美濃焼の陶芸家、

荒川豊蔵氏が辻村さんの作品を大絶賛!!

人間の根源に訴えかけるような

無駄のない素晴らしい作品と、

ステキなご縁が繋がって、

辻村史朗さんの作品は

世界中の多くの人に知られ

魅了していくことになっていくのね。

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2.辻村史朗(陶芸家)の家族・妻子は?

そんな辻村史朗さんの

ご家族についても調べてみたわ。

まだ世界に全く名の知られて

いなかった1969年に        

三枝子さんとご結婚されているのね。

まだ京都の門前で、

ござ敷き販売していた頃…

奥さまも苦労されたと思うわ(T^T)

1975年に長男のさん、

翌年の1976年には

次男のさんが誕生。

ちなみにお二人は現在、

お父さまと同じく

陶芸家としてご活躍されておられるの。

辻村唯公式ホームページ

辻村塊Instagram

素材・陶芸・ろくろ

きっと家族でお互いに

刺激し合いながら、

切磋琢磨されているんでしょうね…。

お父さまのように土の生命力を

作品に活かしつつ、

それぞれ独自の「自分の世界」を

大切に表現されていて、

辻村史朗さんとはまた

違った魅力を放つお二人の

これからのご活躍も凄く

楽しみになってくるわね(*’ω’*)

3.辻村史朗(陶芸家)の作品や販売価格について

今も奈良の山中で大自然の懐に包まれ

作陶一筋に打ち込む辻村史朗さん。

自然釉の深い味わいと、

存在感のある力強い作風が

多くの愛好家の支持を受け

海外でも高い評価を得られているわー!

ちなみに、辻村さんの作品は、

以下のサイトで通販購入ができるわよ。

gallery yamahon

たち吉

お値段がまた凄いのね。。

【井戸茶碗/550,000円(税込)】

辻村史朗・井戸茶碗

出展:yamahon

【粉吹茶碗/550,000円(税込)

辻村史朗・粉吹茶碗

出展:yamahon

伊賀面取花入/550,000円(税込)

辻村史朗・伊賀面取花器

出展:yamahon

‥う、うぉヴッ!!

って感じ‥( ̄▽ ̄;)

それでも、全く手が届かないわけでもないから

自分の人生に必要だと感じる人にとっては

決して高いお値段ではないのでは無いかしら?

陶器だけではなく、

油絵や書も味わい深いものがあるわねー。

【ワイン(油絵)/352,000円(税込)】

辻村史郎ワイン

出展:たち吉

【咲(書)/330,000円(税込)】

辻村史郎・書「咲」

出展:たち吉

【仏(書)/275,000円(税込)】

辻村史郎書「仏」

出展:yamahon

この「仏」なんて、

サイトにて拡大された詳しい画像も

見れるんだけれど、

墨の滲みやハネも含めて

「仏」の具現を感じさせてくれる印象。

画面越しですら凄い

この世ならざるエネルギーを感じるのだから

本物と対峙した時はどんな感じかしら!?

高みでの言葉を越えた会話を楽しむ

一点ものの購入‥お財布に余裕があれば

一度ご検討してみてはいかが!?

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4.辻村史朗(陶芸家)展覧会情報

自宅での開催を皮切りに、

辻村さんの作品の展覧会は

各地で開催されている様子。

三越や丸栄などといった

老舗有名百貨店はもとより、

歴史と格調ある各地のギャラリー‥

更には日本を超えた世界各地でも!

ちなみに辻村さんの

主な作品所蔵美術館だけど、

調べてみたらこれが凄いのね‥(; ゚ ロ゚)

【アメリカ】

  • クリーブランド美術館
  • ミネアポリス美術館
  • ブルックリン美術館
  • フリーア美術館
  • メトロポリタン美術館
  • サンフランシスコ美術館
  • カンザス大学付属美術館
  • ノースキャロライナ美術館
  • ボストン美術館
  • クラーク財団
  • バーグ財団

【ドイツ】

  • フランクフルト工芸美術館
  • ベルリン美術館

【スウェーデン】

  • ストックホルム美術館

【日本】

  • 裏千家茶道資料館
  • MIHO MUSEUM

そんな奈良を起点に世界を魅了する

辻村史郎さんの作品は、

国内外で絵・陶芸・書の展示会が

開催されているけれど、

今、開催されている個展はなかったわ。

2020年にはArt Fair Tokyo 2020で、

過去最大規模のブースを用意し、

50年に亘る作陶を振り返り、

辻村史朗さん本人が選んだ

「辻村史郎選 50盌」

開催予定だったみたい。

でも新型コロナウィルスにより

中止(展覧会は延期)に

なってしまったのね。

コロナが落ち着きを取り戻しつつある

今日この頃‥また回顧展の企画が

再び持ち上がる可能性もあるかも!?

ちなみに、辻村史朗さんを見出した

近藤金吾さんの古美術・近藤では、

常設展示で作品が見られるみたい。

今は亡き近藤金吾さんの意志を引き継いだ

二代目が営まれている古美術・近藤では

四季折々に合わせた味わい深い作品が

展示されている様子。

京都・祇園の雰囲気とともに

日本の心の奥深くに響く「何か」を

辿る旅を楽しむのはいかがかしら?

古美術近藤Instagram

5.辻村史朗(陶芸家)が日曜美術館に‥奈良の山奥から世界を魅了する!

そんな辻村史郎さんが

日曜美術館に登場!

実は2022年7月にも放送されていた

陶芸家・辻村史郎さんの回。

器は勿論、辻村さんの生き方そのものに迫る

凄く魅力ある放送だったようね。

半世紀に渡り、師につくことなく

一人で土と格闘してきた辻村さんが語る

「焼き物の真骨頂は、茶碗」

という言葉の深みがズシンとくるわね。

自生する野草やきのこを採り、

自ら畑で育てた野菜を食べて

「生きる」‥。

生きるという本質に迫るには

奈良という土地はうってつけなのかも。

素材・水・波紋

ちなみに、辻村さんが作陶に勤しむ

奈良県奈良市水間は、

本当に山深いところにあるのね。

同じ奈良市でも市街地の大和西大寺や、

観光客で賑わう奈良市東大寺周辺とは

まったく趣が異なるの。

JR奈良駅から水間方面に向かうバスは

3時間に一本‥まさしく人里離れた所。。

そんな一般社会から離れた時空で

解き放たれた感性から生まれる

辻村史郎さんの作品は、

シャーマニズム的なものも感じるわね。

作品から溢れる根源的な何かが、

いわゆる「一流」と呼ばれる

高みに立つ人々の心を捕えて離さないのかも。

寺の廃材から作った自前の家屋は、

世界中の建築家が見学に訪れ、

細川護煕元首相は押しかけで

辻村さんからロクロを学んでおられるわ。

地位や名誉にこだわらず、

自分が美しいと思うものだけを

ただひたすら追い求める‥

そのストイックな生き方そのものが

多くの人を惹き付けて止まないのでしょうね。

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まとめ

いかがだったかしら?

奈良の山奥・水間を拠点に、

世界を魅了する作品を創出し続ける

陶芸家の辻村史郎さん。

その原点にあるのは、禅の三井寺での

修行で培われた「わびさびの心」かも。

荒々しいとすら感じさせる

作品から放たれる力強さは、

私たちが忘れてきた

生きるために本当に必要な「大切なもの」を

思い起こさせてくれるわね。

作品以上に、その生き方が

人々を惹きつけて止まない

陶芸家・辻村史朗さん。

その生きざまを受け継いだ

息子さん二人も併せて

今後のご活躍が気になるところ!

コロナで中止になった

「辻村史郎選 50盌」の

再企画もご検討いただきたいわね。

人が生きるエネルギーって

やっぱり他の命と繋がるところから

始まっているんだなぁ…って

調べながら何だかしみじみ

感動したアフロでした。

今日も最後まで読んでくれて

ありがとうねー!!

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