こんにちは。
マダム・アフロよ。
コロナの影響で、このGWも
首都圏などで緊急事態宣言発令!
どこにも行けない連休の日々を
子どもと缶詰でどう過ごそう…って
悩んでしまうわ~。
でもね、これって、ある意味、
すごいぜいたくな悩みなのかも…。
このコロナの影響で、
生活にすごく大きなダメージを
受けている人たちが
たくさんいるっていうこと…
今回のNHK「事件の涙」の主人公
大林三佐子さんの話を調べて
初めて知ったのね。
ホームレスっていうと
今までこんな特殊な方々も見てきたけど
大林美佐子さんの場合は
「気付いたらこんなことに…」
という、いたたまれない感じ。
そして、それは決して
他人事ではないのよね。
今回は、そんな大林三佐子さんの
人生を調べてみたわ。
そこから見えてきたのは
コロナが浮き彫りにした
この世界の「生きにくさ」…。
良かったら最後まで一緒に
見ていってね。
目次
1.渋谷ホームレス(大林三佐子さん)殺人事件経緯
①事件発生
2020年11月16日、午前5時ころ
東京都渋谷区幡ヶ谷の幡ケ谷原町バス停で
女性が倒れていると通報が。
その後、病院に搬送されたけれど
既に意識はなく死亡が確認されたのね。
被害者は、このバス停でいつも
夜を過ごしていた住所不定の
大林三佐子さん、当時64才。
後頭部にこぶがあり、
死因は頭部への衝撃による
外傷性クモ膜下出血。
知覚の防犯カメラには、
通報の約1時間前の午前4時ころ、
バス停のベンチに腰かけている
大林さんに怪しい男が近づく様子が
映っていたのね。
その中には、
何度か大林さんの前を行き来した後、
持っていた白いレジ袋を
彼女の頭に1回振り下ろし、
来た道を帰っていく様子も…。
大林さんはベンチからずり落ちて
仰向けに倒れ、そのまま
亡くなってしまったよう。
11月の寒空の中、
いきなり凶行に巻き込まれた
大林さんの心中を想うと、
「切ない」という言葉では
言い表せないほど
胸が締め付けられてしまうわ…。
②犯人・吉田和人逮捕。その理不尽な殺害動機
防犯カメラの映像などから
早くから犯人として目星が
つけられていたのが、
近所に住む吉田和人容疑者。
5日後には逃げられないと思ったのか
母親に付き添われて警察に出頭。
当時46才…就職をしたけれど
精神を病んで退職し、
当時は家業を手伝っていたらしいわ。
凄く神経質な面があり、
自分の窓から見える景色が
変わってストレスだ…と
自宅にテレビのアンテナをつけた
近隣住民に苦情をいうことも
あったんだとか…。
そんな吉田容疑者にとって、
バス停にいる大林さんの存在も
自分の世界を邪魔する
「排除すべき存在」だったよう。
「前日の未明に『お金をあげるからバス停からどいてほしい』と頼んだが、応じてもらえず腹が立った。痛い思いをさせれば、いなくなると思った」
出典:文春オンライン
あまりに理不尽な理由に、
怒りを通り越して
あきれてしまうけれど…
「他者」や「異質なもの」を
必要以上に排除して、
自分の「個」を守ろうとする風潮って
今の世の中、結構あるのかも。。
他者への許容が小さくなることは
自分自身にかえってくるような
気もするんだけどね。
こういう事件は、これからも
また起きそうな気もして怖いわ。
そして何より、
犯人のお母さんの気持ちも
考えるといたたまれないのね。
夫を亡くし、家業と
引きこもりがちな息子を
守ろうと頑張っていた母親。
もちろん育てた責任もあるだろうけど
彼女も被害者の一人と感じてしまうのは
母親の立場のエゴかしら?
2.大林三佐子さんの経歴…結婚・上京、そして離婚。若い美人写真と痛ましい最期を繋ぐものは!?
非業の死を遂げた大林三佐子さん。
3年ほど前に東京都杉並区のアパートを退去し、
スーパーマーケットで
試食販売員をしていて
凄く人気があったようなんだけど、
新型コロナウイルスの影響で
仕事が激減…2020年2月には
出来なくなっていたみたい。
そこから、事件のあったバス停で
運行が終わった深夜から始発まで、
周囲の人に迷惑をかけないように
路上生活をしていた大林さん。
でも、その人生を調べていると
「ホームレス」という言葉から
イメージされるものとは真逆の
立派な人生が見えてくるのね。
大林三佐子さんは広島で生まれ育ち、
高校の頃は声優になるのが夢だったみたい。
明るく、活発で、表現することが
大好きだった大林さんは、
短大を卒業後、アナウンサーを目指し、
教室に通いながら、
結婚式場で3年ほど司会もされていたよう。
さらに地元の劇団にも所属し、
夢溢れる青春時代を謳歌されていたのね。
その頃の写真があったんだけど、
本当にキラキラと輝いていて…
なんだか泣けてくるのね。
出典:NHK
出典:NHK
とても美人で、笑顔が魅力的。
40年後‥こんな悲惨な最後を
迎えるなんて誰が想像したかしら。
2才年下の弟さんの話だと、
明るく、誰にでも笑顔で、
自立心が強く、頑張り屋さんだった
大林三佐子さん。
27才には結婚して上京されるのね。
だけど、その後、しばらくして
広島の実家に帰り、離婚。
原因は旦那さんの暴力だったとか…。
わずか1年余りの結婚生活、
それが無かったら
彼女の人生は違っていたのかしら?
その後、再び上京した大林さんは
30代以降はコンピューター関連の
仕事などで生活し、
再婚はせず、ずっと1人で
暮らしていたみたい。
2才年下の弟さんには
クリスマスカードを送っていたけど
それも途絶えてしまい、
施設に入った母親とは
会うこともなく先立つことに…。
勝手な想像なんだけど、
離婚が大林さんに与えた影響って
凄く大きかったと思うのね。
元々、頑張り屋さんだっただけに、
「自分がしっかりしなきゃ…。」
「誰も頼ってはいけない…。」
という気持ちが、悪い方向に
加速してた可能性もあるかも。。
いつも笑顔でいたというけれど、
その裏には、どこか人間不信や
折れそうな自分を奮い立たせる
虚勢もあったんじゃないかしら?
路上生活中、上着や手袋、マフラーを
渡そうとした人もいたけれど
受け取らなかったという
大林三佐子さん。
もう少し、人を頼ることが
出来ていれば…って、
ちょっと思ってしまうのね。
「彼女は私だ」「他人ごとではない」…。
大林三佐子さんの「事件の涙」から考える
コロナ貧困の恐怖…!
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コメント
彼女昭和30年代生まれか
バブル時代が、青春か
結婚して離婚か
人の情けで生きてゆく事を、良くないと思い、生活をやり直そうと考えたが
その思いを誰かに話せる人が、そばにいなかった。
明日は、我が身か、
深井さま
コメント、ありがとうございます。
本当に‥決して他人事ではなく、明日は我が身かもしれません。
バブル崩壊後が青春だった私は、あの世代に羨ましさを持っていましたが、それが孤軍奮闘する一因になったのかもしれないと思うと、ちょっと切ないです。
深井さまの仰るように、誰か話せる人が、そばにいなかったのか‥。
改めて、切ない事件だと思いました。
今NHKで再放送みました。今自分が暮らしている事に申し訳なく思うくらい衝撃をうける事件でした。なぜ彼女が?という思いで悔やまれてならない。すべてが悪い方向へ行ってしまった。最後に微笑んだ彼女の画像が脳裏から離れないです。安らかにと思うばかりです。
コメント、ありがとうございます。
私も全く同じ気持ちです。
「なぜ彼女が‥。」
それを考えると、誰もが「彼女」になりうる今の社会の危うさも感じます。
あんな寝ることもままならないバス停のベンチで‥あんな理不尽な理由で‥何とかならなかったのか、と改めて思います。
思っていた以上に健気で美しかった大林さんの生きざまに、胸が締め付けられます。
心よりご冥福をお祈りしたいです。
今再放送見ていてもたってもいられなくなり、コメント致しました。
本当に胸が締め付けられる…
品のある知性感じる大林さん…
誰でもいいから頼ってほしかった
犯人の吉田和人殺人じゃないのが
腹がたって…
弟さん吉田に訴訟してほしいです
ご冥福心よりお祈りします。
はな 様
コメントありがとうございます。
本当に‥誰かに頼ってほしかった。
そこが凄く凄く口惜しいですね。。
今もどこかで大林さんのように、誰にも言えず、人知れず苦しんでいる人がいるかもしれない‥そんな現実も悲しいし、最近あった某インフルエンサーの命を軽視した発言は、こんな事件に繋がるのでは‥と恐くも感じます。
色んなもやもやを感じた大林さんの事件‥同じ悲しみと悔しさを感じる方と想いが共有できたのは嬉しかったです。
コメント、ありがとうございます。
改めて大林さんのご冥福をお祈りいたします。
コロナの問題が起きてからこのような問題が今後とも発生することが多分にあります。
利益中心のことから政府は非正規を増大したからだと思います。
人間を大切にする本来の問題からズレを生じた結果だと思います。
ホームレスは怠け者だというイメージが多くありましたら近年は女性が多く発生しているのには驚いています。
人間中心の政治を今後は岸田総理大臣にお願いをしたい。
事件の涙
大林三佐子さんのビデオを撮ってみました。
これを見て非常に胸が締め付けられます。残念です。非常に現代には誰もが発生する問題です。
犯人も水をかけるなりそこから待機する方法も何かあったのではないか?
大林さんお金をやるからその場所から退去してほしいといっているのですからそれを受ければそのような事故は発生しなかったと思います。
大林さんもホームレスになるまで前に何か方法はあったのではないか。
双方に非常に残念な問題である。
ご冥福をお祈り申し上げます。
青木様
コメントありがとうございます。
本当に、仰る通りです…起きてしまったこととはいえ、そこに至るまでに、何とか他の道はなかったのだろうか…と胸が苦しくなります。
戦後のことを思うと、日本は豊かになったと言えますが、どこかで常に生き苦しさを感じるようになっているとも思います。
心ある人々が、こういう方々をサポートされている活動も伺いますが、本当に必要な人のところになかなか届かないことに歯がゆさも感じます。
経済的な豊かさも大切だけれど、困っている人に素直に手を差し伸べられ、困っている人は素直にその手を取ることが出来る…そんな心の豊かな安心できる国で子供たちは育ってほしいな、と願う次第です。
改めて大林さんのご冥福をお祈りいたします。