こんにちは。
マダム・アフロよ。
時を超えて人々の心に生き続ける
小さな野ねずみ「ぐりとぐら」‥
今、東京の「PLAY MUSEUM」では、
一年を通じた企画展が行われていて、
そのグッズも大人気の様子!
そんな素敵な「ぐりとぐら」の誕生秘話を
この前は作者である中川李枝子さんの
プロフィールとあわせてご紹介したわ。
今回は、この作品のもう一人の立役者、
絵を担当された山脇(大村)百合子さんを
調べてみたわよー。
良かったら一緒に見ていってね(*^^*)
目次
1.山脇(大村)百合子(ぐりとぐらの絵本作家・挿絵画家)プロフィール
山脇百合子さんは1941年12月3日生まれの
79才。
中川李枝子さんとは6歳はなれた
実の姉妹!
旧姓も中川さんと同じく
もちろん「大村」。
あの名作「ぐりとぐら」を描かれた時は、
まだご結婚前の旧姓だったから、
本の表紙の名前は
「おおむらゆりこ」になっているわ。
だけど北海道生まれの中川さんと違い、
山脇百合子さんは東京府出身‥。
中川李枝子さんが生まれたあと
大村家は東京に引っ越されているので、
どうやらその時に誕生されたよう。
中川李枝子さん同様、戦争などの影響で、
各地を転々としたのち、
東京都立西高等学校に進学。
卒業後は上智大学外国語学部
フランス語科に進学!
挿し絵作家のイメージが強い山脇さんだけど
実はフランス語翻訳者としても
有名なんですって。
う~ん、やっぱり、ただ者じゃない。。
何だかスゴい才女の香りがするわね~。
ちなみに高校生のとき初めて描いた本の絵が
姉、中川李枝子さん原作の
「いやいやえん」。
出典:Amazon
いつも絵を描いていた妹に頼んだ、という
姉の中川李枝子さん。
なんと報酬は板チョコ一枚というから、
今考えると破格よね~!(◎▽◎;)
話の中に登場する「しげるくん」は
実在する男の子がモデルになっているそう!
さらに登場するオオカミは、
家族にしっぽや耳などをつけて
それらしい恰好をしてもらって
絵に描いた‥というから、
その光景を想像するだけでも楽しそうね!
そこから始まった山脇百合子さんの絵は、
姉・中川李枝子さんの物語に
いつも寄り添うように「そこ」に在り、
姉妹の綴る優しくて幸せな世界で
多くの子どもたちが遊んできたのね(*^^*)
2.山脇(大村)百合子の「ぐりとぐら」オレンジねずみの誕生秘話!
さて、中川李枝子・山脇百合子姉妹の
代表作といえば、やっぱり
「ぐりとぐら」!
出典:Amazon
「ぐりとぐら」の挿し絵を描くにあたって、
山脇さんが訪れたのは、なんと、
東京・上野公園の国立科学博物館!!
動物画で有名な薮内正幸さんが、
館内にある動物学者、
今泉吉典先生の研究室に
連れて行って下さったんですって。
そこにはあったのは、
ズラリと並んだ小さな引き出し‥
なんと、その全てにネズミの標本が!!
「どれでもお好きなのをどうぞ」と
今泉先生に言われた当時は大村だった
山脇百合子さん‥うん、スゴい光景よね。。
そんな山脇さんに、ある気付きが‥。
ねずみはみんな「ねずみ色」だと
思っていたけれど、
オレンジ色のねずみもいるんだ‥!
この気付きがきっかけで、
ぐりとぐらはオレンジになったそうよ。
ご縁って本当に不思議よね~。
ここでオレンジのねずみに会わず、
普通のねずみ色の「ぐりとぐら」だったら
多分ここまでロングセラーの大人気絵本に
ならなかったんじゃないかしら?
ちなみに、モデルになったのは
カヤネズミなんじゃないかって
言われているわよ。
出典:Wikipedia
こうして生まれた愛らしき2匹の野ねずみ、
「ぐりとぐら」は、親から子へ受け継がれる
大ヒット・ロングセラー絵本に!!
シリーズ化され数々の名作が生まれたけど、
なかでも「ぐりとぐらのおきゃくさま」は
- 厚生大臣賞受賞
- 菊池寛賞受賞
- 全国図書館協議会選定図書
などなど、たくさんの賞を
受賞しているわね。
出典:Amazon
アフロは、個人的には
「そらいろのたね」や
「森おばけ」が大好きなのよね~!
山脇百合子さんの描く
登場人物(動物?非生物も!?)は
どれもピュアで真っ直ぐな印象があって
その素朴なラインと色使いが心に残るわ。
いっときの流行りではなく
人の根幹の部分に染み入るようで
大人になって見ても懐かしさと共に
優しい気持ちにさせてくれるわね。
3.山脇(大村)百合子の夫や子どもは?
さて、そんな大村百合子さんが
ご結婚されて「山脇百合子」になったのは、
20代前半とのこと。
山脇さんのご主人は
何の仕事をされている方かは
分からなかったんだけど、
子どもをお風呂に入れる時間もないくらい
忙しく働いておられた様子。
そんな山脇さんにとって頼りになったのが、
同居されていた夫のお母さん‥
義母にあたる方だったみたい。
長く会社員をされていたという、
当時としては革新的だった
山脇さんのお義母さまは、
凄くきっちりと「育児業務」を
手伝って下さったのね。
例えば「○時にミルクをあげてください」と
お願いすると、
「○時○分、ミルク○CC飲みました」って、
全部記録を残してくださったんですって。
これって親としては、
すごく安心で、心強いわね~!(*^^*)
立派な保母さんが家にいるみたい。
愛情も大切だけど、こういう
ホウレンソウがあると更に助かるわよね。
頼れる存在に助けてもらいながら、
3歳ずつ年の離れた
長女・長男・次女の三兄弟を
しっかりと育て上げた山脇百合子さん。
お子さんは皆、すっかり立派な成人に‥。
今は逆に、山脇さんに本を読んであげたり
されるんだとか‥。
素敵なエピソードよねぇ。
いつかそういう日が、
我が家にも来るといいなぁ~(*^^*)
ちなみに、山脇百合子さん、
絵の仕事は子どもたちを寝かしつけてから
遅くまで頑張っておられたみたい。
おかげでお子さんたちは、
いつも夜の8時には寝て、朝早くに
スッキリと目を覚ましていたんだとか。
そういえば「ぐりとぐら」の世界でも
みんな早起き!
夜更かししている姿は
あまり想像できないわ。
小さな野ねずみたちは、
今を生きる子どもたちに、
自然に健やかに生きる術を
楽しく教えてくれているのかも
しれないわね~。
まとめ
いかがだったかしら?
あの名作「ぐりとぐら」などの
ステキな挿絵を描かれた
山脇百合子(大村百合子)さん。
中川李枝子さんが紡ぐ優しい世界が、
実の妹さんの手によって描かれた絵で
より身近に、よりリアルに、
そしてより暖かな色彩と温度をもって
伝わってくるわね~(*^-^*)
結婚前の旧姓「大村」での高校生デビュー‥
姉からの板チョコ一枚が
あの名作誕生のきっかけになったと思うと
つくづく人生って不思議よね~。。
そして、国立科学館での
ネズミの標本との出会いがなければ、
全く別物になっていたかもしれない
「ぐりとぐら」。
旦那さまに3人の子どもたちとの
目まぐるしい日々の中で、
義母の頼もしいサポートもあって
それこそ「ぐりとぐら」のように
元気にアクティブに活動を続けて
こられた山脇百合子さん。
描かれた作品はモチロン、
その生き様からも元気を
頂けるわね♪(*^^*)
数々の奇跡や出会いが繋がって
構築されたこの大村姉妹の世界を、
これからも親子で‥そして孫の代まで
楽しみたいなぁって思うアフロでした。
今日も最後まで読んでくれて、
ありがとうね~!
コメント
山脇百合子さん、高校生の時は美術部に所蔵されてたそうですね。温かい心あたたまるイラストが大好きで、親子でぐらぐらファンです。
まー君ママさま
コメント&素敵な情報を、ありがとうございます!
美術部‥なるほど。
あの魅せる絵は、学生時代から培われていたんですね~。
仰るとおり、あの絵を見ているだけで心の芯から暖まる感じで、「ほっこり」という言葉がピッタリです(*^^*)
大人になってから更に沁みる山脇さんの絵‥これからも楽しんでいきたいですね♪