こんにちは!
マダム・アフロよ。
最近、大人に絵本が人気のようね。
子供の時に無邪気に読んでいた本が
大人になって読むと
それまでの自分の中の人生が重なって
何とも言えない深い気付きと癒しが
あるみたい…。
アフロも最近は子供のためにというより
自分のために絵本を買うことが増えたわー。
いわさきちひろさんの孫にあたる
松本春野さんが絵を描かれた
「LIFE」っていう絵本も
素敵だったわー(*^^*)
出典:Amazon
今回はそんな切り口で
「ビーバップハイヒール」で取り上げられる
絵本を紹介!
谷川俊太郎さんと和田誠さんという
黄金コンビで作られた
「あな」という絵本。
子供が読むとひたすら楽しく面白く
大人が読むとふかーく感じる
こちらの絵本…
是非ぜひチェックしてみてね!
出典:絵本ナビ
目次
1.絵本「あな」のあらすじ・ネタバレ
主人公は「ひろし」という名の男の子。
ある天気の良い日曜日の朝、
ひろしくんは何もすることがなかったので
あなを掘り始めました。
おかあさんが、
妹のゆきこちゃんが、
となりのしゅうじくんが、
おとうさんが、やってきて
あなのふちに立って
ひろしくんに声をかけます。
そして去っていきます。
ひろしくんは、ただただ一心不乱に
あなを掘り続けます。
そして、自分が掘ったあなの底に座り、
「これはぼくのあなだ」
と思います。
とても静かで土の匂いに満ちた穴の底…
そこから見上げた空は
いつもより青く高く感じます。
その空を一匹の蝶々が
ひらひらと飛んでいきます。
出典:Amazon
そして、ひろしくんは最後に
そのあなを埋めて元通りにしてしまいます!
満たされた表情で
一連の作業をやりとげた
ひろしくん。。
その姿を絵本を通して大人が見ると
色々なことを考えるのよね~(*T^T)
絵本は100人いたら
100通りの受け取り方があるので、
そこは自由に感じ取ってもらいたい!
アフロが感じたのは
「自分探しの時間」。
「あなをほる」という、
一見誰にも理解されない活動が
ひろしくん…いや、人が成長するなかで
必要なプロセスだったんだろうなぁ、と。
あなをほる前と後のひろしくんは
同じように見えて、きっと別。
こういう一見無駄とも思える穴掘り作業と
自分だけの「穴」で過ごす時間が
人を成長させるんだろうなぁ。
なーんて、大人が絵本を読むと
しみじみ思ったりするわけです。
小さな哲学書ね。
あなたはこの絵本を読んで
どんなことを思うのかしら?(*^^*)
この「あな」という絵本の初版は
1976年11月の「こどものとも」。
歴史ある絵本だけど
残っているということは、
やっぱりそれだけの理由があるわね!
2.「あな」の文章・谷川俊太郎
「あな」を「あな」たらしめる
素敵な文章とストーリーを紡いで下さったのが
巨匠・谷川俊太郎さん。
出典:朝日デジタル
1931年12月15日、
東京都生まれの86才。
現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業後、
1948年から創作活動を始めた谷川さんは
1952年処女詩集
「二十億光年の孤独」を刊行。
詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家など
色んな分野に渡って大活躍。
まっさきに触れることになるのは
小学校の国語かしら?
その前にレオ・レオニの
「スイミー」の翻訳かも
しれないわね(・▽・)
出典:絵本ナビ
日本に生まれ、日本に育つ限り、
きっと一度は触れるであろう
谷川俊太郎さんの世界。
「日本語って素晴らしい!」と
再確認させてくれる数々の詩や本は
子どもたちの心の
大きな栄養になると思うわ。
個人的にオススメの絵本は
「もこもこもこ」と
出典:絵本ナビ
「しんでくれた」。
出典:絵本ナビ
子どもだからって
子どもだましの作品を作らないのが
谷川俊太郎さんのすごいところ。
最近では「自死」という重いテーマを
扱った絵本「ぼく」を出されたことでも
話題になったわね。
ナンセンスの塊の
「もこもこもこ」も、
少しシュールで、でも真っ直ぐに
「生きること」と向き合った
「しんでくれた」も、
頭が柔らかい子供のときに一度、
そして、
色々な経験を積んで要領を覚え、
どこか新鮮さを失ってしまった
大人になってからもう一度触れると
良いなぁって思える絵本よー。
3.「あな」の絵・和田誠
さて、この絵本の魅力を作った
もう一人の立役者が和田誠さん。
1936年4月10日、
大阪府大阪市出身の和田誠さんは
現在83歳。
奥さんはレミパンで有名な
あの平野レミ!
ということで、
上野樹里さんの義理の父でも
あるのね!(・▽・)
和田誠さんのお父様は
「ラジオの神様」とも言われた和田精。
和田精さんの仕事の関係で
大阪市で生まれた和田誠さんは
その後、東京世田谷に転居。
多摩美術大学図案科(今のデザイン科)に進み
アート方面への進路を考えていた
和田誠さんが絵を職業に…と
決心したきっかけは
1954年に公開されたアメリカの映画
「グレン・ミラー物語」。
この映画に感動し
主人公のグレン・ミラーを演じた
ジェームズ・ステュアートに
似顔絵つきのファンレターを送るの!
ものすごいパッションね!!(* ̄∇ ̄*)
しかも、
ジェームズ・ステュアートから返事が届き
その中で自分の絵を誉められたことで
「絵の道に進む」と決意したみたい。
困難な道を進んでいても、
心にいつも敬愛する人の言葉がある…
こういうのって素敵ね~。
その後、1959年に
広告制作プロダクションの
「ライトパブリシティ」に入社。
同年に紙巻きタバコの「ハイライト」の
パッケージデザインコンペに参加し、
採用されるなど
1968年の退社までデザイナーとして活躍。
退職後はフリーランスとして
さまざまな挿し絵などを製作。
アフロは個人的に
星新一さんのシリーズが大好き♪
出典:絵本ナビ
星新一さんの世界観を
決して侵食しない、
抜群のバランスの取れた表現で
シンプルながらも心に残ったわー。
他にもアニメーション作家としても
活躍されていたのね。
有名なところでは
金曜ロードショー。
1960年に「アニメーション三人の会」が
草月ホールで定期的に上映会をしていた時は
横尾忠則さんや手塚治虫先生と共に参加、
個人製作の作品を発表していたんですって。
あのNHKのロングセラー
「みんなのうた」で
初めてアニメーション作品を
作ったのも和田誠さんだったみたい。
挿し絵のイメージが強いけど、
実はアニメーションの歴史の中でも
重要な位置にいた人だったのね~!
まとめ
いかがだったかしら?
日本が誇る二大巨匠…
谷川俊太郎さんと和田誠さんが送る
絵本「あな」。
子どもの読み物として
決して侮れない…
むしろ、子どもに描かれたものだからこそ
純粋度が高い「なにか」の存在を
そこに感じることが出来るわね~。
最近、あなほり
しましたか?(笑)
分かっているようで
実は一番分かっていないのが
自分自身のことかも。。
たまにはゆっくりと絵本を開き
その中に広がる世界を通して、
自分自身の中にある
「たからもの」を探して見るのも
良いかもしれないわね(*^^*)
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうねー!!