目次
4.登山家・栗城史多(くりきのぶかず)がエベレストで亡くなるまで
そんな周囲の心配する人の声を
振りきるような形で発進した
2018年5月の8度目となる
エベレスト無酸素単独登山。
ネパールには前月の4月18日に
既に入っておられた様子。
ただ、その5日後に体調を崩し
高熱を発して寝込んだ…という情報も。
スタッフからは心配の声もあったけれど
栗城さんは登山を続行されたのね。
エベレストはこれまで、
チベット側やネパール側から
挑戦をしてきたものの、いずれも敗退。。
難易度が低い方でもまだ達成していなかった
エベレスト登頂‥なのに今回挑戦したのが
最難関と言われる南西壁。
聞いているだけでも、
かなり無謀な印象を受けるんだけど‥。
栗城史多(くりき・のぶかず)さんは
賭けに出るような気持ちだったのかしら。
5月18日にベースキャンプを出発した栗城さんは
6400mにある「キャンプ2」から
20日には「キャンプ3」に向けて
順調に進んでおられた様子。
15時ころに7400m付近に到着後、
標高を下げてテントを張り、
「翌朝1時に頂上に向けて出発する」と
無線連絡をされているのね。
ところが20時30分頃に体調不良の連絡が。
「吐き気が止まらない。
ちょっと異常な感じがして
危ないかもしれない。
今すぐ『キャンプ2』に下ります。」と
下山の連絡をされたとのこと。
23時ころには無線で
「救助のシェルパのヘッドライトを目指す」
とあったものの、
これが最後の連絡になったみたい。
翌朝、シェルパが6600m地点で、
変わり果てた姿となった
栗城さんのご遺体を発見。。
下山中に滑落して、
全身を強く打ったことによることが
死因とされているわ。
「誰の言うことなら聞くんですかね?」と
茶化すようにしながらも、凄く心配している
カメラマンさんの姿が印象的…。
結果論でしかないけれど、
「どうしたら良かったんだろう?」
‥そんな答えの無い問いが、
遺されたものたちへの課題として
ずっと残ってしまったことも辛いわね。。
5.栗城史多(くりきのぶかず)の著書は?
出典:https://www.kurikiyama.jp/
そんな栗城史多(くりき・のぶかず)さんが
遺した著書をご紹介。
【NO LIMIT】
出典:Amazon
【一歩を超える勇気】
出典:Amazon
【弱者の勇気】
出典:Amazon
評価は分かれているところ。
栗城さんの生きざま、そして言葉に
勇気をもらった‥という称賛の声が多い一方で、
やはり登山に詳しく、その世界を知る人ほど
厳しい意見を述べておられるわ。
自らの挑戦する姿で見えない壁と闘い、
見えない山に登ろうとする人を応援したい
…という栗城さんの志は、
やっぱり本当に凄いと思うのよね。
でも、やっぱり上にも乗せている最期の
動画を見ていたりすると、
「命を失うことは防げなかったのかなぁ」、
「なんとかならなかったのかなぁ」って
感じてしまうのよね。。
6.栗城史多(くりきのぶかず)がその生と死で遺したもの
アフロの個人的な印象では、栗城さんは
本当に素直で、真面目な人だと思うのね。
「見えない山を乗り越える勇気を
人々に与えたい」という
真っ直ぐな想いも伝わってくるわ。
でも、その使命感に突き動かされて、
周囲も段々とそういう認識・扱いになることで
気持ちが一方向にどんどん加速して、
「いけるいけるスパイラル」に
自らを追い込んでいったのかも…。
「やりたい」ではなく「やらなきゃ」には
なってはいなかったかしら?
調べている中で出会ったこの言葉が印象的。。
登山家はロマンチストではなく
リアリストでなくてはならない。
それこそ一瞬の判断ミスが命を奪いかねない、
地上とは全く異なる山の世界。。
「志」を大切にするあまり、
登山家としての本質を
ないがしろにはしていなかったか…
ちょっと心もとない部分が見えたりしたり。。
本当かどうかは確認できていないけれど
ニトリの社長は、トレーニングを行わない
栗城さんに苦言を呈しスポンサーを
降りたという話も。
似鳥昭雄(ニトリ会長)プロフィール!妻や子供は?資産年収や本も!【激レアさんを連れてきた】
たくさんのスポンサーを集め、
何回もチャレンジする中で
後戻りできなかったのかな。
引くに引けなくなったのかな。。
でも「退く勇気」「止める勇気」も
持ってほしかったなぁ‥。
自分の夢を目指すのは大切なことだけれど、
周りの意見にもう少し耳を傾けたら
良かったんじゃないかな…と思ったりも。
否定的な意見に
「負けるもんかっ!!」って反発する
気持ちも分からなくはないけれど、
その中には幾分、いや結構、
本気で栗城さんを心配して
投げかけられた言葉もあったと思う。。
耳障りの良い言葉に調子に乗ってしまって、
自らの退路を断ってしまった一面は
なかったのかしら…なんて
想像してしまうのね。
自分自身に思い当たる経験も
たくさんあるしね…(・ω・;)
エベレスト…という山よりも、
担がれた神輿から落とされたように
見えるのはアフロだけかしら。。
栗城史多(くりき・のぶかず)さんは
凄くお人好しな面もあったんじゃないかしら?
「人のために」という大義名分のため
ついつい力以上に張り切ってやっちゃう。。
それも大切なことなんだけれどね。
でも「無謀」と「勇気」は違うこと、
視野が狭くなってしまった時には
どうしたら伝わるんだろう…なんて、
息子を持つ親としては
本当に色んなことを考えさせらた
栗城さんのエベレスト滑落死…。
「見えない山に立ち向かう勇気」と共に、
「本質を見つめる勇気」を
息子には持ってほしいなぁ。
そんなことを考えながら
今回の番組を見ていたアフロでした。
まとめ
今回のNHKスペシャルで取り上げられる
エベレストに散った若き登山家・
栗城史多(くりきのぶかず)さん。
その登山スタイルや最期に関して
色んな人が色んな意見を
持っておられる様子。
栗城さんが目指した理想は
素晴らしいことだけれど、
それはやっぱり生きて帰ってきてこそ
大きな意味があって
伝えられることだとも思うのね。
亡くなられて半年以上たった後も
たくさんの人々の心に残り続ける、
「登山家」としてより「人」として
魅力的だった栗城史多(くりきのぶかず)さん。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。