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3.前田勝(趙勝均)が無理心中の母を描いた舞台「クラゲ図鑑」とは?
そんな前田さんが
「ノンフィクション」のスタッフと
出会った頃に公演されていた
舞台が、おそらくコチラ。
「クラゲ図鑑」
出典:CoRich舞台芸術
内容は自身の生い立ちをもとにした
息子が振り返る母の半生。
浮いたり沈んだりを繰り返し
一生懸命生きた母親と
前田勝さん自身の物語。
それが「クラゲ」に重なって
切なく破滅的でありながら
美しく魅力的なものだったとか。
2017年7月6日から9日まで
東京の「劇」小劇場で
公演されていたこの舞台。
観た人たちの心の中に
得がたい感動?感情?を
残していったみたいね。
「言葉にできない」という
感想が印象的だったわ。
公演にあたり前田さんは
7月頭に自分で企画する舞台えにし。
亡くなって15年になる母に捧げるお話。
一緒にいた時はずっと嫌いで
ケンカばっかだったけど、
亡くなって気づいたよ、
好きだってことに。
私と母との生きた証を見に来て欲しい。
二人の歩いてきた道を見届けて欲しい。
と、コメントされてます。
舞台に出るときは
「母親に会いに行ってきます」
とも。
CoRichに寄せられた感想では
国籍は違うが、
男女の愛憎、親子の情愛という
普遍的なテーマを据え、
ある出来事までの軌跡を
丁寧に描いた秀作。
タイトル「クラゲ図鑑」は、
生き方そのものを暗喩した表現。
ちなみにクラゲは漢字で書くと
「水母/海月」になるらしい。
母はこの物語の主人公、
そして海月はチラシのデザインのよう。
このデザインは
母・ソン・ミンス役(赤瀬麻衣子サン)の
手によるもの。(上演時間1時間40分)
というものがあり、
凄く凄く深い内容の
舞台だったんだなぁ・・・と
その熱気を垣間見たり。
自身の切ない体験を
こんな形に昇華してしまうなんて
本当に凄いわね・・・。
再演されたりしないかなぁ。
今回の「ノンフィクション」では
さらに母親が遺した
携帯電話や手紙を頼りに、
母の人生を辿るということ。
どんな展開になるのかしら?
韓国と台湾のハーフ
前田勝さんが日本で経験した
母親が継父を殺め、自殺するという
想像を絶する過去。。
母と父の無理心中事件・・・
ニュースで読んだとしても
その背後にあるものや、
遺された子供のことまで
考えることって、まず無いわね。
記事を書きながら
色んなことを考えたわ。
自分の置かれた環境に
理不尽な怒りを持つことも
いっぱいあったと思うけれど、
遺された「日本」という地で
しっかりと自分の場所を
作っていかれている前田勝さん。
「生まれてきて良かった」と
感じる出来事が
これからたくさんあることを
祈りたいアフロでした。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうね-。