万波誠医師プロフィールと現在!宇和島病気修復腎移植事件経緯と病院、弟医師についても!

こんにちは!

マダム・アフロよ。

健康ってありがたいわね~!

日々健やかに

毎日を送れていること・・

実はそれが一番幸せなのかも

しれないわね。

例えば今、密かに確実に増えている

人工透析患者数。

その根治治療に必要なのは

今のところ「腎移植」という一手だけ。

そんな問題に真正面から向き合った

宇和島市の万波誠医師

NHKの「ノーナレ」に登場。

3月に放送され、大きな反響があった

この放送が7月7日に再放送。

色々気になることを

調べてみたので

良かったら一緒に

見ていってね!

プロフィール

出典:NHK

万波誠(まんなみ・まこと)

生年月日:1940年(月日不明)

出身地:岡山県

出身校:山口大学医学部

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1.腎不全と人工透析・生体腎移植について

そもそも腎臓の働きとは?

ってとこから説明すると、

体内の水分やミネラルの

バランスを保ち、

血液を濾過して

体内の老廃物を排泄して

綺麗にたもつ働きをしているのが

この臓器なのね。

そらまめのような形をした

握りこぶしくらいの大きさの臓器で、

腰のあたりに左右対称に2個ある腎臓。

それが何らかの不具合で

機能が低下する(腎不全)と

体の健康なバランスが保てなくなり、

さらに進行すると尿が出なくなり、

老廃物などが体に蓄積する「尿毒症」に。

そして

身体の健康な状態を保つために

必要となる処置が

対症的な両方である「透析療法」か

根本的な治療となる「腎移植」とのこと。

悪化した腎臓は、

基本もとには戻らないのね。

なので腎不全になった患者さんは

「腎移植」を行わない限り

「透析療法」を行う必要があるのね。

ちなみに、予防するには

食事・運動に睡眠、禁煙・禁酒など

「理想的な生活習慣に変えること」

が大切とのこと。

ま、どの病気でも

言えることだけどね^_^;

でも、ここのところ

増えてきているのが

「慢性透析患者数」。

出典:日本透析医学界

現在、国民の400人に1人、

高齢者で言うと100人に1人という

割合で存在している透析患者さん。

原因となる病気の1位が

糖尿病性腎症とのこと。

透析患者さんの増加には

生活習慣からくる心身の不調が

大きく影響している感じ。

この問題は、遠いところで

起きているものではなく、

身近に迫ってきている問題なのね。

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2.万波誠医師プロフィール

万波誠医師は1940年

岡山県生まれ。

岡山県立閑谷高等学校、

今の岡山県立和気閑谷高等学校を

卒業したあと、

山口大学医学部に進学。

ここを卒業して

医師免許を取得されているわね。

卒業後の1970年には

愛媛県宇和島市立病院に勤務。

1975年には

アメリカ・ウィスコンシン大学に留学し、

インドネシア出身のオランダ人外科医

ベルツァー(Folkert O. Belzer)の元で

腎臓移植を本格的に

学ばれたとのこと。

帰国後の1977年に

宇和島市立病院で

初めて腎臓移植手術を執刀。

そこから約1000件にわたる

腎臓移植手術に携わり、

その腕は多方面から

評価されている模様。

2004年には

新規開院した宇和島徳洲会病院に

転職されているわ。

腎移植に対する強烈な信念と、

それを裏打ちする高度な技術で

患者さんはもちろん、

同じ医療者も魅了した万波誠医師。

彼が一躍注目を浴びることになったのが

「宇和島病気修復腎移植事件」なのね。

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3.万波誠医師の宇和島病気修復腎移植事件経緯

2006年2月、ある女性から

「知人に腎臓を提供したのに

お金を返して貰えない」という

電話が愛媛県警にかかったことから

この事件は発覚。

訴えられた男性は、慢性腎不全で

人工透析を受けており

万波誠医師から腎臓移植を

提案されていたのね。

生体腎移植のドナーになれるのは

6親等内の血族、

配偶者と3親等内の姻族と

限られているの。

元は内縁の妻から

提供を受ける予定だったけど

医学的理由から断念。

そこで、男性に借金をしていた女性に

「借金チャラ+200万」という条件を出し、

この男性の「妻の妹」と偽って

腎臓移植を受けたのね。

最初に問題になったのは

第三者が金銭の授受で

腎臓のやり取りを行ったこと。

当時、66才で泌尿器科長をしていた

万波誠医師は、

男性と内縁の妻、そして

ドナー女性との関係を知らず、

「だまされた」と関与を否定。

男性と内縁の妻、

ドナーとなった女性に

判決が出ているわ。

ただ、その後に更なる展開が・・。

万波誠医師が2004年から

病気のために摘出した腎臓(病気腎)を

腎臓移植に利用していたこと

この事件をきっかけに

明らかになったの。

病気腎は尿管狭窄が3件、

腎臓がん3件、動脈瘤2件、

良性腫瘍2件、ネフローゼ1件で、

10人に移植されていたとのこと。

特に問題になったのが

腎臓がんで摘出した腎臓を移植した件。

厚生労働省の臓器移植法の運用指針では

「がん患者は臓器提供者にしない」となっていて、

日本移植学会副理事長の大島伸一氏は

「がんに侵された腎臓を移植することは論外、

かなり高い確率で再発する」と断言。

「人体実験だ」と万波医師を

激しく非難したのね。

世間も当時は「ひどい医師だ」

随分叩いていたみたい。

でも患者さんたちに話を聞くと、

「患者のことしか考えていない先生だ」

口を揃えて言われている万波誠医師。

実際、現場では

患者さんが増える一方なのに

腎臓が不足していて、

腎移植を待つ透析患者さんが

たくさんいるのね。

そんな人々の最後の希望である

「腎移植」を叶えるために

奔走していた万波医師は、

たくさんの患者さんに支援されていて、

支持を訴えデモ行進を行うなどの

擁護運動も起きていたほど。

腎移植患者らでつくる

「えひめ移植者の会」(約百人)の

野村正良会長らも

「移植への理解を求める会」を結成、

厚生省への嘆願書も

出しておられるわ。

でも、「医の倫理」としては

だからといって「はいOK!」と

言うわけにはいかないわよね(ー▽ー;)

当時は多くの混乱があったみたい。

NHKノーナレでは

先の批難した当事者である

大島伸一氏も登場。

各々が当時騒動の中で

考えていたことを率直に語って

下さるのも見どころね。

簡単に「善」と「悪」で

区分した方が楽だけど、

そうできない現実と、

そうしてしまう危険性について

考えされられる番組に

なっているわ。

次のページでは

この事件に大きく関わった

弟の万波康介医師や、

この事件のその後の展開についても

調べてみたわよー!

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コメント

  1. 青山淳平 より:

    社会啓発のために、すばらしい内容のまとめができています。
    私自身、この問題にライターとして、少なからずかかわってきました。
    腎臓移植については2冊出版していますが、
    とくに、「小説修復腎移植」(本の泉社)に、患者の立場から、野村正良さんを主人公にして、移植への理解を求める会の取り組みを時系列に書きこんでおります。お送りすればよいのですが、アマゾンで求めることができます。よろしければご一読下さい。
                                  青山淳平

    • Madam-Afro より:

      青山淳平さま
      コメント、ありがとうございます。
      拙い文章に、青山さんのような立派な方からメッセージを頂けたことに、今はただ恐縮するばかりです。
      早速、ご著書のAmazon・Kindleサンプル版を拝読致しました。
      この記事を書くときは外からの視点で見ていた内容が、登場人物に感情移入することで、内からの臨場感を持って体験することができました。
      改めて万波医師のすごさ、そして、この病を抱える人々の苦悩に、心が震えました。
      今、色んな思いが渦巻き、全編を読みたいと考えています。
      現代医療…そして社会の閉塞感に悲しくなることもあり、子育てに不安を覚えることもありますが、このような生き様を見せてくれる人、そして紹介してくれる人の存在に、「明るい未来は選択できる」と勇気付けられます。
      万波医師のこと、そして、この本のこと…知ることが出来て、本当に良かったです。
      ありがとうございます。