小林ハル(最後の瞽女ごぜ)の映画GOZEが凄い!川北のんや小林幸子に泣ける名言も!

こんにちは。

マダム・アフロよ。

子どもが生まれてから

親子愛をうたったドラマや映画に

涙腺が緩くなったアラフォー・アフロ。

特に障害を持った子どもを持つ

母親の心境に迫ったものは

色んな思いが溢れてしまうわね。

そんな母が子を想う気持ちは

いつの時代も変わらぬもの…

盲目の子どもへの

真っ直ぐな愛が心に刺さる

注目の映画

「GOZE(瞽女・ごぜ)」

2020年春公開予定!

そのモデルとして実在した

最後の瞽女(ごぜ)小林ハルさんや

彼女の怒涛の半生を描いた

映画「GOZE」について調べてみたので

良かったら一緒に見ていってねー!!

プロフィール

出典:https://hj-how.com/

小林はる(こばやし・はる)

生年月日:1900年1月24日

死没:2005年4月25日

出身地:新潟県三条市

職業:瞽女(ごぜ)

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1.小林ハル(最後の瞽女・ごぜ)プロフィール

小林ハル①誕生から失明、父の死

小林ハルさんは1900年

新潟県南蒲原郡井栗村出身。

ここは現在の三条市にあたるようで

映画に関しても三条市が全面的に

バックアップしているわね。

4人兄弟の末っ子として生まれた

小林ハルさんのご実家は

いわゆる「庄屋さん」

小作人や使用人がいる

比較的裕福な家だったみたい。

何もなければ順調に

良いところのお嬢さんとして

静かで平穏な人生を

送られていたであろうハルさん。

でも小林ハルさんは生後3か月の時に

白内障を発症目が見えなくなることに。

最初はすこーしだけ人の姿が

見えることもあったようだけど、

11才の時に目に激しい痛みを感じ

そこから完全に見えなくなったようね。

1902年には父親が

この世を去ってしまうの(T_T)

この時、小林ハルさんは2才…。

眼の見えない娘を想いながら

旅立つ父親の気持ちは

どんなに辛かったことかしら。

残された母親は喘息の持っていて

小林ハルさんは祖父の弟である

大叔父のところに身を寄せるのね。

小林ハル②大叔父「孫爺様」での虐待と母の決意

小林ハルさんの大叔父…

祖父の弟にあたる方は

「孫爺様」と呼ばれ

一帯の区長を務める名士だったよう。

だけど家族は

身内に障がい者がいることを

村の人に知られるのを嫌がって、

ハルさんを屋敷の奥

人目を避けて生活させるのね。

時代…そして小さな村っていうのが

小林ハルさんの人生に暗い影を

落としていたようね。

本当に辛い幼少期を過ごしておられたみたい。

大叔母はハルさんを名前で呼ばず

「盲っ子」「トチ」と蔑称で呼び、

16才年上の兄はハルさんに

暴力をふるっていたんだとか。

それでも、悪いのは

「目が見えないハルさん」

それでも小林ハルさんにとっては

「そういうもんだ…」と。

人生のデフォルトが

こんな様子だった小林ハルさんは

諦めというか諦観のような気持ちを

いつも胸に抱いていたようね。

そんな小林ハルさんは

占い師に見てもらった時、

「この子は長生きする」

言われたそう。

当時、視覚障がい者が働ける

仕事はごくわずか…

その中から孫爺様と母親は

ハルさんを瞽女(ごぜ)

することを決意することに。

そして三条を拠点に活動する

樋口フジさんへの弟子入りが決まるんだけど

この時、ハルさんはわずか5才。。

その際、樋口フジさんから

「最初の稽古が始まるまでに、

何でも一人でできるようにしておくように」

と言われた小林ハル母子。

お母さまは

「優しくしていたら、ロクなものにはならない」

「自分はいつまでも生きられない。

なんでも覚えねば、

あの時覚えておけばよかったといっても、

二度と教えられない。」

と小林ハルさんに凄くすごく

厳しく接したのね…(T_T)

縫い物の練習で針に糸が通せないと

食事は食べられないという

スパルタ教育…(;´・ω・)

いつか巡業に出る日に備え、

着物の着方や風呂敷を使った荷造りの仕方、

荷物の持ち運び方なども

厳しく教えられたよう。

慣れない三味線で指の皮が破れて出血し

痛くて泣きついても

「指が痛くて三味線を習うのができぬようでは、

唄だってうたうことはできない。

んな指の痛さを我慢できないような奴は、

川に投げてくる

信濃川に連れて行こうとしたり、

「寒声」の訓練として

冬になると毎日早朝と夜に

信濃川の土手へ出て

声が枯れ喉が出血するまで訓練をしたり、

…か、過酷すぎる(;´・ω・)

映画ではこの辺りに

スポットが当てられているよう。

大叔母や年の離れた兄の

辛い仕打ちとは異なる、

母親の愛情からくる厳しいしつけ…

でも幼い小林ハルさんにとっては

最後の逃げ場である母親からの

厳しい教えは辛かったでしょうねー。

実際、小林ハルさんは後年、

母親を憎み、継母ではないか、と

思うこともあったと語っておられるわ。

でも、実際に巡業に出てからは

母親のおかげで瞽女(ごぜ)が

出来るのだと心から感謝したよう。

そして自らが弟子を取るようになって

「本当の親だからこそ、

愛情があるからこそ、

母は厳しくしつけたのだ」と

涙があふれることもあったみたい。

そんな母親は1910年11月

喘息を悪化して病死…。

小林ハルさんはわずか10才。

その偉大さを感じるのは

ずっとずっと後になるけれど、

母親の存在がその後の

小林ハルさんの長い人生を

大きく支えることに。

「我が子の将来を案じる」

親はみんなそうだと思うけれど、

小林ハルさんの母親が抱えていた

想いの重さを考えると

なんだか胸が苦しくなるわね。

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小林ハル③師・樋口フジや姉瞽女(ごぜ)仲間からの壮絶なイジメ

瞽女(ごぜ)として

活動されるようになった

小林ハルさんは、その後も

めちゃくちゃ波乱万丈な人生を

送ってこられた様子。

師匠の樋口フジさんは、

幼い小林ハルさんに対して

ひどい仕打ちをたくさんし、

いびり倒すのね。

まだ10才にもならないハルさんに

荷物を全部押し付けて歩かせたり、

洗い物から荷物の準備もハルさんに。

疲れて居眠りをすると激しく叱られ、

時には山の中に置き去りに

されたことも…!!(゚Д゚;)

その魂胆は「縁切り金」

小林ハルさんが音をあげたら

実家から「縁切り金」

ぼったくれる…それを目当てに

ハルさんを引き取り、いじめていたみたい。

…なんつー、人…というか

人でなしかしらッ!!?(# ゚Д゚)

他にも、ハルさんの周りでは

これでもかってくらい

強烈な個性…人間の悪い性が

全面に出てしまった人が

現れるのね。

陰湿なイジメをし

ハルさんの局部を痛めつけて

女性機能を失うような仕打ちをした

年上の目が見える瞽女(ごぜ)仲間

弟子が付き合っていて

ハルさんの優しさに付け込んで

執拗に搾取を続ける

ヒモのような按摩の男性

理解ある別の師匠との出会いや

自分に懐いてくれた養女など、

良い出会いもあったんだけど

幸せは長く続かなかったよう。

師匠は数年で亡くなってしまい、

可愛くて愛情をかけて育てた養女は

4才で肺炎で死亡。。

もうこれでもかってくらい

その身の上に大変なことや

不幸なことが降りかかる

最後の瞽女(ごぜ)小林ハルさん。

それでもハルさんは

「自分が目が見えないのが

そもそも悪いんだ…」

全ての運命を受け入れて

ただただ瞽女(ごぜ)として

歌い続けていかれたみたい。

そんなハルさんの

人生が詰まっているからか、

ハルさんの歌声には

聞く人の心に響いて沁みる

不思議な力が宿っているようね。

小林ハル④佐久間淳一との出会い、「最後の瞽女(ごぜ)」で黄綬褒章

そんな小林ハルさんが

世に知られるようになったのは

民俗学・口承文芸の研究家である

佐久間淳一さんとの出逢いが

きっかけとのこと。

佐久間さんは小林ハルさんの唄を

聞いた瞬間から凄く感動して、

なんとか記録を残したいと

思ったみたい。

その時には既に高齢で

瞽女(ごぜ)としての活動は

やっていなかった小林ハルさん。

でも佐久間淳一さんの熱意にうたれ

瞽女(ごぜ)唄の保存に協力、

再び唄を歌うことに。

こうして世の中に

瞽女(ごぜ)という存在、

そして小林ハルさんという存在が

知られることになるのね。

1978年に「瞽女唄」が

重要無形文化財とされると

その保持者であり「最後の瞽女(ごぜ)」

「最後の長岡瞽女(ごぜ)」として

注目を浴びることとなったハルさんは

1979年に黄綬褒章を授与されることに。

さらに選択無形文化財の保持者に

認定されたことをもって

人間国宝と呼ばれることもあるわ。

知れば知るほど

過酷な人生…

一生を闇の中で過ごしながら

たくさんの人に生きる光を

与えてこられた

小林ハルさんの生き様には

凄く色んなことを

考えさせられるわね。

「最後の瞽女(ごぜ)」

小林ハルさんは

2005年4月25日、

老衰で眠るように亡くなられたよう。

享年105才…

占い師さんの占い通りの長命。

その長い人生を支えたのが

お母さまの心に血が滲むような

厳しい躾と教えだったのかも、と思うと

これもまた切ない気持ちで

いっぱいになるわねー。

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2.小林ハル(最後の瞽女・ごぜ)の映画GOZEが泣ける!

そんな小林ハルさんの姿を

描いた映画「GOZE(ごぜ)」

2010年春に公開予定!!

監督は瀧澤正治さん。

出典:https://www.joetsu.ne.jp/

この方も小林ハルさんの

生き方に魅せられてしまった

人の一人ね。

小林ハルさんの生涯を紹介する

テレビ番組を見たのがきっかけで、

ハルさんや瞽女文化に興味を持ち、

映画化を企画したという瀧澤さん。

この映画の製作に至るまで

実に16年の歳月がかかったというから

その思い入れの強さが伺えるわー。

幼少時代を演じる川北のんちゃんの

いじらしく健気な姿と、

母親として鬼となる覚悟を決めた

中島ひろ子さんの姿に

予告から圧倒されるわねー(;・∀・)

美しくも切ない津軽三味線が

また心に沁みいるわー(T_T)

で、舞台となった新潟の

四季折々の風景の彩を切り取った

映像がまた美しいのね!!

平成11年に三条市名誉市民賞も

受賞された小林ハルさん。

この映画には地元新潟県や三条市をはじめ

たくさんの企業や団体が

協賛・協力されているよう。

1月に制作発表会が行われ

2月から県内で撮影がスタート。

実は、あの市原悦子さんも

声の出演を予定されていた、というから

この作品の名作性はもう

疑いようがないわね。

市原さんは残念ながら

ご逝去されて出演は叶わなかったけど

他にもたくさんの実力派俳優さんが

映画には出演されているわ。

その中からスポットを当てて

ご紹介していくわよー!

3.小林ハル(最後の瞽女・ごぜ)幼少期演じる川北のんがスゴイ!

小林ハルさんの

幼少期を演じるのが

子役の川北のんちゃん。

出典:スマイルモンキー

川北のんちゃんは

今、演技力の上手さで

凄く話題の美人天才子役。

代表作として

「家政婦のミタゾノ」

「コードブルー」などが

あるわね。

こちらのCMでは

キュートな動いている

川北のんちゃんが見れるわ♪

ここで見られるのは母親に愛される

元気いっぱいののんちゃんだけど、

今回の映画では一転、

母親の厳しい躾にたえる

健気な盲目の少女を演じることに!

凄く難しく、そして

重要な役どころ…だけど

監督の期待に応え、

むしろ期待以上のスゴい演技を

魅せているというから

見る前から期待が膨らむわね。

映画の中では川北のんちゃんの

瞽女(ごぜ)唄が聞けるというのも

凄く注目されるところ!!

川北のんちゃんの

詳しい情報については

こちらでも紹介しているので

良かったら一緒に見ていってね♪

4.小林ハル(最後の瞽女・ごぜ)母トメ役の中島ひろ子に小林幸子も出演!

そんな小林ハルさんを

心を鬼にしながら躾け、見守る、

母親・トメ役には実力派女優の

中島ひろ子さんが抜擢!!

出典:https://thetv.jp/

アラフォー世代なら知ってるはず!?

あの名作「櫻の園」で

日本アカデミー賞新人賞を受賞し、

朝ドラ「春よ来い」「ゲゲゲの女房」や

「北の国から」などなど

数々の話題作に途切れることなく

出演されているベテラン名女優さん!

これまた予告編から

鬼気迫る演技で、

眼が離せなくなってしまうわー。

中島ひろ子さんに関しても

後日、別記事で詳しく取り上げるわね♪

そして、もう一人、

目が離せない存在感を見せるのが

なんと、あの、小林幸子さん!!

「この子は長生きする」と予言した

ミステリアスすぎる尼さんを

好演!…というか怪演!!

この小林幸子さん演じる「占い師シン」

映画の中ではキーパーソンの一人で、

小林ハルさんの瞽女(ごぜ)としての

人生を予見し、

「瞽女(ごぜ)にしなせや」と勧めるよう。

出典:http://www.palge.com/news/h31/4/20190419goze.htm

うん、この迫力で迫られたら

うなずくしかないわね(;・∀・)

小林幸子さん自身が新潟県出身ということで

実現したこの夢の出演!

小林さん自身、

新潟の方言で話せたことが

楽しかったご様子。

紅白だけでない

小林幸子さんの魅力&迫力も

必見の映画「GOZE」!

今から本当に楽しみね~!!

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5.小林ハル(最後の瞽女・ごぜ)の名言も

たくさんの人々の心を

捕えて離さないのは

小林ハルさんの心に深く沁みる

瞽女唄(ごぜうた)の声だけではなく

その生き様と、こぼれおちるような

深く重みのある言葉のひとつひとつ。

とくに色んな人々との出会いを通して

経験と悟りともいえるような強靭な心を

身に付けた小林ハルさんの言葉…

「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」

これは深いわね~(´-ω-`)

「どこに行ってもいくつになっても、いろいろな苦労はあるものだ、でも、どんなにせつなくても、心のうちは神さまや仏さまが見透かしておられる。他の人たちは、そんなことをわからずに、言いたいことを言い、したいことをするが、私は決して無理なことを言ったり、したりしないで、神さま、仏さまにおまかせしてきた」

「本当のことは神さまや仏さまが見ていてよく知っていなさるんです。だから、言いたいことだっていっぱいあるけど、それを口に出したり、口を返すようなことをしたら、私も同じ罪になってしまう」

「普通の時やるのは当たりまえ。難儀な時やるのがほんとうの仕事」

「人間は諦め一つ、諦めれば思うことない」

「めんどうな時は音出さねえで黙ってる。言葉返さねば、けんかにならねエ」

「人の上になろうと思えばまちがい。人の下になっていようと思えばまちがえない」

「瞽女と鶏は死ぬまで唄わねばなんね」

「忍」という文字がこれほど

似合う女性がいるかしら!?

そんな小林ハルさんは

こんな言葉も残しているのね。

「次の世では虫になってもいい。明るい目さえもらってこれればそれでいい。」

普段、当たり前に

「見えている」ということが

いかに有難いことか…

改めて考えさせられるわ…。

障がい者の自立と共生社会を目指そうと

昭和45年「障がい者基本法」が制定。

そこから目が見えない人など

障がい者を取り巻く環境は大きく

変わっていくことに…。

今の時代にもし

小林ハルさんが生まれていたとしたら

どんな人生を送っていたかしら?

まだまだ課題はあるけれど

「見えないこと」をひとつの個性として

認め合っていく社会に

なっていくと良いわね~。

まとめ

いかがだったかしら。

生後間もなく視力を失い

その一生を暗闇の中で生きた

最後の瞽女(ごぜ)小林ハルさん。

苦難に満ちた一生を送りながら

真っ直ぐな心を失わなかった

小林ハルさんの瞽女唄と生きざまは

何年たっても多くの人の

心をとらえて離さないようね。

そして、そのハルさんの一生を案じ

心を鬼にして厳しい躾を行ったという

お母さまの血の滲むような想いも。

そんな母娘の姿を描いた

小林ハルさんをモデルとした映画

「GOZE(ごぜ)」

滝沢正治監督の手によって作られ

2020年春に公開予定!!

子役・川北のんちゃんを始め

演技派女優中島ひろ子さん、

そして小林幸子さんなど豪華な顔ぶれ!

美しい新潟の四季の情景と共に

母と娘の切ない絆が詰まった物語は、

無形文化財となった瞽女唄と

三味線の調べに乗って

令和の時代を生きる私たちの心の

琴線もビンビン響かせそう…!( ノД`)

公開が今から待ち遠しいアフロでした。

今日も最後まで読んでくれて

ありがとうねー!!

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