目次
3.ミャンマー難民の日本の受け入れ現状は?
今、日本は第三国定住事業を展開して
ミャンマー難民の受け入れを行っているわ。
ちなみに「第三国定住」とは
難民キャンプ等で一時的な庇護を受けた難民を
当初庇護を求めた国から、
新たに受入れに合意した第三国に移動させ、
長期的な滞在権利を与えること
出典:外務省
平成20年12月に閣議了解及び
難民対策連絡調整会議で決定した内容に基づき
3年間のパイロット事業として
平成22年度より開始されているわ。
その後平成24年に2年間の延長が決まり、
平成26年1月の閣議了解及び
難民対策連絡調整会議の決定に基づき
その後も継続して実施されているとのこと。
タイやマレーシアの難民キャンプに
滞在するミャンマー難民などを対象に
一年に約30人(家族単位)で受け入れを
行ってきているみたい。
その概要は以下の通り。
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第1陣(平成22年) 27人(5家族)
- 三重県鈴鹿市(3家族)
- 千葉県東金市(2家族)
第2陣(平成23年) 18人(4家族) 埼玉県三郷市
第3陣(平成24年) 0人(難民側の意向により辞退)
第4陣(平成25年) 18人(4家族) 埼玉県春日部市
第5陣(平成26年) 23人(5家族) 千葉県千葉市
第6陣(平成27年) 19人(6家族) 千葉県千葉市
第7陣(平成28年) 18人(7家族) 千葉県千葉市
第8陣(平成29年) 29人(8家族)
- 広島県呉市(5家族)
- 神奈川県藤沢市(3家族)
(外務省データより)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ちなみに2017年12月末現在、
日本で外国人登録されている
ミャンマー人は22,519人とのこと。
そしてその半数以上が東京近郊で住み、
主に高田馬場から駒込付近にかけて
コミュニティを構成されているみたい。
高田馬場周辺では
「リトル・ヤンゴン」と呼ばれている
場所もあるみたいね、
現在、ミャンマー本国はというと
2008年の民主化への方針転換以後、
日本含め多くの国や投資家からの投資や支援により、
急速な経済発展が進んでいるみたい。
2015年の選挙で慈善活動家の
アウンサンスーチー氏を中心に、
民主化への道を歩みだしたミャンマー。
経済成長率はなんと7%!!
インフラは整備され
大型ショッピングモールも出来て、
みんなスマホも持っているというから
「紛争」「難民」のイメージとは
ずいぶん違う感じ!?
でもね、貧困の差はどんどん
大きくなっているみたい。
こういう格差社会の中で
一番の被害者になるのが子供なのね。
観光地で物乞いをする子や
人通りの多いところで商品を広げ
商売をする子供がいるというミャンマー。
…切ないわね。
急激な経済発展が起きると
「富める者はますます豊かに」の一方
貧しいものはその貧困から抜け出せる
糸口すら見つけることが出来ず
しわ寄せを受けてしまう印象があるわ。
プラスチック・チャイナのイージェ、学校に憧れる11才の少女が暮らす中国の町工場とは
ノーナレ【ラーマのつぶやき(NHK)】再放送で16才シリア難民女子高生の青春を考える
全てを救い上げることは難しいけれど
特に未来ある子供たちに
より良い教育や環境を与えてあげられるよう
自分たちに何が出来るか…
考えていきたいところね。
まとめ
いかがだったかしら?
ミャンマー難民のソー・ベントゥくん。
日本で夢を叶えるために
日々奮闘する若者と、その家族を映す
今回の「ザ・ノンフィクション」。
その周囲にあるミャンマー難民問題。
ひとつの家族の問題としても、
この国がはらむ問題としても、
さらに世界が抱えている課題としても
色々と考えるところがあるわね。
若者が未来に
希望を持って生きることが出来る
新しい元号になった日本では
そんな風に夢を持って生きれると良いわね。
溶けかけていく「近代」に注目する
「ザ・ノンフィクション」は
問題提起と共に、
自分たちの在り方についても
考えさせてくれる貴重な番組ね。
今は「課題」ばかりに目が行ってしまうけれど
よりよくなるために今何が出来るか
改めて考えてみたいと思ったアフロでした。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうねー。