こんにちは。
マダム・アフロよ。
昨日は(広い意味での)日本人の
ノーベル物理学賞受賞の吉報に
日本中が沸いたわねー!
「一つの道を極める」スゴさに
触れることが出来るノーベル賞‥
それをきっかけに、
子どもと色々な話が出来ると嬉しいわね。
一方、ノーベル賞をとるのでは‥と
噂される人々を知るのも刺激的!
毎年、巷で囁かれる村上春樹さんも‥
いつか現実になってくれるかしら?
子どもだけでなく大人の視野も
大きく広げてくれるノーベル賞‥
その候補者の中に絵
本にゆかりのある人発見!
これはチェックしないと‥!!
というわけで、今回は、
酸化チタンの研究者である
藤嶋昭さんについて調べてみたわよー。
あの超大御所絵本作家との共作
「太陽と光しょくばいものがたり」
についても!
これを知れば、貴方もちょっと素敵な
なんちゃってサイエンティストかも!?(*^^*)
良かったら一緒に見ていってねー!
目次
1.藤嶋昭プロフィール!
出典:Wikipedia
藤嶋昭先生は1972年
東京都世田谷区出身の79歳。
1944年から中学入学までは
愛知県豊田市に疎開した経験も
お持ちなんですって。
横浜国立大学工学部を
1966年に卒業されたのち、
東京大学大学院工学系研究科に
進学された藤嶋昭先生は、
1971年に博士課程を修了されて、
光電気化学・機能材料化学を
専門とする工学博士に。
同じ年に神奈川大学、そして
1975年には東京大学で教鞭を取られ、
助教授・教授を経て、
1995年に東京大学大学院工学系研究科の
教授になっておられるのね。
…ここまでで、もう、
ものすごい経歴…(*’ω’*)
これだけでも凄いけれど、
その後、藤嶋昭先生は、
東京大学の名誉教授や特別栄誉教授、
日本化学会会長など数々の名誉職を歴任。
2010年からは東京理科大学第9代学長に!
2018年任期満了により、
学長を退任された藤嶋先生は、
東京理科大学栄誉教授、そして
スペースシステム創造研究センターの
特別顧問…と、今も現役バリバリに
ご活躍されているわね。
ちなみに2003年には
紫綬褒章の授与もされている藤嶋先生。
調べていて素敵だな…と思ったのは、
研究者としても凄いけれど、
後進育成の教育者としても
とてもスゴいな方なのね。
先生と一緒に研究するのが夢だった
…という他の研究者の話が
数多くあったわー。
海外からの留学生や、
遠くからやってくる学生に対して、
学校の近くに住めるよう
さりげなく手配をされたり…
研究者が研究に打ち込めるよう
たくさんの心配りをして下さるのね。
知識や技術はモチロン、
人としての技量も大きすぎる
藤嶋昭先生…。
やっぱりこういう人に
ノーベル賞をとってほしいなぁって
強く思うわね~(*^ω^*)
2.藤嶋昭の妻・藤嶋とみ子は日本舞踊の先生!
ちなみに藤嶋昭先生の奥様も
凄く素敵な方だったの!
お名前は藤嶋とみ子さんと仰って
日本舞踊の先生をされているのね。
出典:つなぐっどKAWASAKI
7歳より踊りを始めたとみ子さんは、
芸名「花柳錦右」として活動。
お弟子さんを指導のほか、
川崎市の文化・歴史、国際交流、
福祉に関するものと、
多岐に渡った社会貢献活動をされ、
川崎市文化財団理事も
されておられたわ!!(*’∇’*)
ご主人に付き添って海外で過ごすことも
多かったとみ子さんは、
テキサスの幼稚園から大学まで、
多くの学校で日本舞踊を見て貰ったり、
日本の文化を紹介したというから、
夫の昭先生と同じか、それ以上に
精力的で慈愛に満ちた方ね~。。
もともとお節介が過ぎるほど
人の世話を焼くのが好きだったという
藤嶋とみ子さんは、
福祉施設への日本舞踊の慰問を
ライフワークとし、
様々な老人ホームを訪れるなどして
多くの方々に笑顔と元気を
分けておられるそう。
ご夫婦そろって
愛に溢れた方々ね~!(*´▽`*)
3.藤嶋昭が見つけた酸化チタンの光触媒…その驚くべきパワー!
さてノーベル賞候補にもなっている
藤嶋昭先生の研究…それが
酸化チタンの光触媒!!
元をたどれば藤嶋先生が
東京大学大学院に在学中の1967年春、
水溶液中の酸化チタン電極に
強い光を当てたところ、
その表面で光触媒反応が起きることを発見!
この現象は共同研究者である
本多健一先生の名前と合わせ
「本多-藤嶋効果」と呼ばれ、
一気に注目を浴びるのね。
酸化チタンに光を当てることで
水が酸素と水素に分解される
この光触媒の力…。
日光の力で汚れや臭いを分解できるため、
外壁の汚れ防止や空気清浄機などで
実用化されているの。
この力は、2014年の
サッカーワールドカップ・
ブラジル大会でスタジアムの
屋根に採用されたり、
最近は新型コロナウイルスの感染力を
失わせる研究でも注目されているのね。
院生の時に、50年も後の
現在の私たちの生活に大きな影響を
与えるような結果・発見を
してしまうなんて…。
やっぱり凄いわね、藤嶋先生。
4.藤嶋昭とかこさとしの絵本「太陽と光しょくばいものがたり」がスゴい!感想も!
そして、この画期的な発見…
「酸化チタン・光触媒」について、
あの大御所絵本作家である
加古里子(かこさとし)さんと
作られた絵本こそが、
「太陽と光しょくばいものがたり」!!
出典:Amazon
共著のかこさとしさんは
「地下鉄のできるまで」などの
科学絵本でも有名な作家さん。
この方も実は工学博士で、
ここでも書いたけれど
その「ホンモノ」に対する追求は
半端ないのね…。
うん、この絵本も半端なかった!!
幼稚園の頃に息子に読んだことがあるけれど
息子はモチロン、親の方も
「???」ってなってしまった
切ない思い出が…(;・∀・)
でも、今回、藤嶋昭先生の研究を
調べてから読むと、
すごく丁寧に、「正しい知識」を
熱意を持って教えて下さっていることに
改めて気付いたの…。
酸化チタンの光触媒の持つ
- 酸化分解の力
- 超親水性の力(くもり止め)
が凄く良く分かるのね。
そして、この二つの力によって得られる
強力な洗浄作用、抗菌・抗臭作用。
これらが、いかに生活の中で
活用されているか…
科学の力が日々の生活の中で
活かされていることを知ること自体、
子どもにとっては大きな財産に
なりそうな気もするわね(*^ω^*)
小さい子に「光触媒」は
難しいと思うんだけれど、
藤嶋先生がノーベル賞をとって
その研究を理解しようと思った時に
この絵本は大人にも子どもにも
心からオススメしたいわ☆
まとめ
いかがだったかしら?
酸化チタン・光触媒の研究で、
世界的に有名な藤代昭先生!
自分の研究に没頭するだけではなく、
後進の研究者の育成や、
子どもたちへの教育・啓蒙にも
力を注いで下さるところに
凄く感銘を受けたのはアフロだけかしら?
専門の光触媒について
あの絵本作家・かこさとしさんと
作られた絵本
「太陽と光しょくばいものがたり」は
ちょっと専門的過ぎて
小さい子には難しいところも
あると思うけれど…( ̄▽ ̄;)
そこに在る藤嶋先生や加古先生の
研究&子どもたちへの溢れる愛情は、
太陽のように温かく
感じることができるわね(*’ω’*)
2021年8月末、藤嶋昭先生は
自ら育成した研究チームと共に
中国の上海理工大学に移籍されたの。
(現在は日本にてリモート指示)
上海理工大学は今後、
藤嶋先生を中心とした研究所を
新設するというから破格の待遇ね。
けっして運が良かったからではなく、
そこには今まで藤嶋先生が培ってきた
さまざまな育成活動が、
大きく後押しして
実を結んだんじゃないかしら?
日本の頭脳が流出する…と
悲しむ意見もあるけれど、
こんな科学者としても人としても
尊敬できるステキな方が、
その力を存分に発揮できる環境で
伸び伸びと活躍されることは
良いことと感じてるアフロよ。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうねー!!