こんにちは!
マダム・アフロよ。
三浦しをんさんの
「舟を編む」という小説をご存知かしら?
漫画化・映画化もされたこのお話の
意外な主人公は国語辞書の編纂(へんさん)者。
言葉の海に身を投じ、
那由他の言葉と戯れ溺れながら
辞書という舟を編んでいく・・・
気が遠くなるような話ね!
飽き性のアフロには
とても勤まりそうにないこの仕事、
天性の才能も必要だと思うんだけど
それこそ、この仕事を天職として
日々活動されているのが飯間浩明さん!!
2018.6.11のNHK
「プロフェッショナル」では、
そんな飯間浩明さんが登場!
実は「舟を編む」が大好きな
我が夫・ムッシュのためにも
ここはアフロが調べてみないとね!
というわけで、調査開始!
良かったらお付き合いしていってね♪
プロフィール
出典:ウェブ電通報
飯間浩明(いいま・ひろあき)
生年月日:1967年10月21日
出身地:香川県高松市
出身校:早稲田大学
目次
1.飯間浩明(辞書編纂者)のプロフィール!
飯間浩明さんは1967年
香川県生まれの50才。
小学校の時になりたかったのは「漫画家」。
手塚治虫に憧れて描いてみたものの
「毎週連載とか無理だな」と断念・・・現実的です(笑)。
とはいえ人とつるんで遊ぶより
一人で本を読む方が好きだった学生時代。
その頃から「文字はともだち」という
体質ではあったみたいねー。
国語辞典の編纂・・・すなわち
辞書編纂者に憧れたきっかけは
見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)という
著名な辞書編纂者さんの
「ことばのくずかご」という本に
出合ったこと。
「くずかご」というタイトルが示すように
そこには辞書作りの中で集め、
結局採用されなかった「不採用語」が
集められていたんですって。
たとえばデパートの店員さんが使う
「万引」の隠語「品減り」。
・・・そんなのあるのね!
刑事の世界みたいで
ちょっとトキメいちゃう!?(*゜∀゜*)
そんな面白い言葉の数々と、
そんな膨大な数の現代語を集める
辞書編纂者という職業があることを知り、
自分も国語辞典を作りたいと
漠然と思うようになったんですって。
でも国語辞典を作るなんて
めちゃくちゃ偉い人でないと無理なんじゃ
・・・と一度は諦めかけた飯間さん。
しかし、そんな飯間さんを
言葉の神様は見捨てません!!
進学した早稲田大学の大学院時代、
(ちなみに文学研究科)
三省堂の類語辞典に関わっていた先生と
接点を持つことがあり、
協力という形で原稿を書く機会をゲット!
見坊氏の影響で
自分でも現代語を集めていた飯間さん、
その収集してきたものを見た三省堂の人が
「編集委員になってみないか」と!!(・▽・)
運の要素も大きいけど、
やっぱり「好き」という気持ちと継続することって
本当に大切ね~!(T^T)(しみじみ)
飯間さんは自身を
辞書の世界に導いてくれた見坊豪紀さんを
とても尊敬してらっしゃるの。
「三省堂国語辞典」の
第四版まで関わり辞書編纂の世界では
「巨人」とも「神様」とも言われている人。
奇遇にも見坊さんが無くなったのも
飯間さんが生まれたのも10月21日とのこと。
そういうところにも
運命的な何かを感じるわね~!
ただひたすら言葉を収集し
それを整理する地味な仕事ではあるけれど、
その「言葉の観察と説明」の中で、
本質を捉えた会心の説明が出来たとき
得も言われぬ快感があるとのこと。。
最後の血の一滴まで
辞書の為に生まれてきたような人ね~!!
今は「三省堂国語辞典」の編集委員ほか
フリーランス国語辞典編纂者としての活動、
新聞や雑誌の連載、書籍の執筆のほか
大学の非常勤講師をされているそうよ。
2.飯間浩明(辞書編纂者)年収や妻子は?
さて気になるのが辞書編纂者の年収!
辞書は雑誌・季刊誌のような
定期的なものではないので、
それだけで生活していくのは不安定な要素もあり
結構難しいのかもしれないわね。
小説「舟を編む」では予算が赤字ということで
辞書「大渡海」の出版中止の危機も
あったわねー(ーー;)
辞書編纂者というくくりでの
年収は分からなかったけど
参考までに「編集者」の年収を。
編集者の年収は、
だいたい250万円から700万円ですって。
人によって大きな開きがあって
平均は400万円から500万円の間。
才能ある編集者であれば
年収1000万円を超す人もいるんだとか。
飯間浩明さんは「辞書編纂者」としては
名の通った方なので、それくらいの金額は
もらっておられるかも!?
あと執筆活動や講師業も含めると
1000万が下ることはないだろうなぁ、と想像。
個人的に電子辞書より紙のめくる感じが楽しい
紙の国語辞書派なので、
「文字」に新しい観点・息吹を
与えてくれる飯間さんの活動には
たくさんのリターンがあることを
勝手に願うわー( ・∀・)
ご家族は奥様と娘さんがいるみたい。
Twitterにて
妻がコーヒーにスキムミルクを入れたが、なかなか溶けない。妻いわく「◆溶けがいいやつ〔=製品〕は、溶け剤が入ってる」とのこと。「庭木の伸びがいい」の「伸び」と同じように、「溶け」という名詞があるんだなあ、と気づく。妻の話を聞きながら、無心に、無言でメモをする私。
というやりとりからも
めちゃくちゃ自然体で仲が良さそうな感じ(*^^*)
小3の娘が、学校のテストで先生に1000点をもらった。100点に0を1つ足してくれたんですね。娘いわく「特殊サービス」。それを言うなら「特別サービス」ではないかと指摘した。心が汚れているせいか、「特殊サービス」と言うと変なものを想像する。「特別」と「特殊」の違いは重大です。
出典:飯間浩明Twitter
という2015年6月24日のtweetから
娘さんがいることも分かるわね。
当時で小3ということは今は小6?
多感な年頃の娘さんだけど
どこまでいっても文字で返してくる父は
ある意味、すごくさっぱりしていて
あきらめにも似たスッキリした気持ちで
向き合えるかも・・・と、これまた勝手に想像。
いずれにせよ、飯間ファミリー
文字大好きの父・飯間浩明さんを中心に
とても和やかに楽しく
暮らしておられるようね(*^_^*)
3.飯間浩明(辞書編纂者)のTwitterが大人気!「舟を編む」実況とは!?
飯間浩明さんというと
外せないのが「Twitter」!!
飯間さんのフォロワーはなんと48,000人!!
上の家族との会話を見ても分かるように、
「言葉」に特化しすぎたtweetが
Twitterの機能との相性の良さで数々の人を魅了!!
紅白歌合戦を国語的に解説した
tweetの数々は「面白すぎる!」と話題に(・▽・;)
関ジャニ∞の歌詞「圏外の挑戦者 じゃがいもみたいな面さげて」。恋人の範囲に入りそうもない人を「圏外」と言う。携帯の普及と同時に使われ出した用法です。スマホの時代になり、「圏外」が原義で使われることも少なくなったような。
出典:飯間浩明Twitter
E-girlsの「DANCE WITH ME NOW!」に「スタックスタックしてるだけじゃTic Tac時間の無駄」。この「スタック」というのは車がぬかるみにはまって出られない状態だと思いますが、『三省堂国語辞典』にない。載せたほうがいいでしょうか。
出典:飯間浩明Twitter
まさしく「言葉ハンター」!!(*>▽<*)
三浦しをんさんの「舟を編む」を読んだ人なら、
リアル馬締光也!と
小躍りしたくなるんじゃないかしら?
そんな飯間浩明さんが
「舟を編む」と夢のコラボをしたのが、
2016年にノイタミナ枠で放送された
アニメ「舟を編む」。
深夜の放送にも関わらず
飯間さんがリアルタイムで
アニメの内容と辞書に関することを
ネタバレしない程度にツイート実況解説!!
記念すべき第1回(2016.10.14)では
こんな感じ
「島」を辞書でどう説明するか。馬締は〈周りを水に囲まれた比較的小さな陸地〉と言った後で、「でも江ノ島もあるし……」と留保をつける。確かに、江ノ島は本土とつながった「陸繋島」です。「周りを(ほぼ)水に囲まれた」とする手もあるけど、陸繋島はこの際無視しましょうか。
出典:飯間浩明Twitter
いやぁ、このアニメ、
原作も見てチェックしていたんだけどね。
出典:Amazon
現役辞書編纂者・飯間さんが
こんな面白いことをしてくれていたなんて
知らなかったわー!!(*T^T)
そりゃ、Twitterのフォロワーが
どんどん増えるていくわけだわ。。
改めて「舟を編む」と飯間浩明さんを
チェックしたいと思うアフロです。
ちなみに、「舟を編む」を漫画化した
雲田はるこさんについては、
別の作品「落語心中」について
下の記事にも書いているので
よければ一緒に見ていってねー。
まとめ
いかがだったかしら?
国語辞典編纂者・飯間浩明さん。
文字を愛するこの方は
文字に愛された人でもあったわねー。
言葉は時代を映す鏡。
知らぬ間に、当たり前のように、
日常の中で使われるようになる新語たち。
その誕生を日々日常の中で
細やかな観察と洞察によって
拾い集める作業は、
本当に気が遠くなるようなもの。。
そんな汗と涙の結晶でもある国語辞典…
改めて手にして
「読んで」みたいと思ったアフロよ(*^^*)
今日も最後まで読んでくれて、
ありがとうねー!!