目次
3.繭山浩司(美術古陶磁復元師)の繭山晴観堂の場所・依頼法は?
こんな風に、陶磁器の修復では
日本一と評される「繭山晴観堂」。
修復の対象となるものは、
土偶や埴輪といった古代の品から
現代美術作家の作品…そして
国宝級の一品や、稀代の銘品も!
西洋・東洋を問わず、
「最大限の鑑賞を楽しめるように」
修復を施される作品たち…
いわゆる逸品を持つコレクターからの
依頼が多い印象だけれど、
そんな繭山浩司さんに仕事を
依頼するにはどうすれば良いのかしら?
繭山浩司さんの繭山晴観堂の場所は
公開されていなかったのね。
もしかしたら、ご自宅兼
アトリエのようになっているのかしら?
だけどFacebookやホームページは
開かれていて、
そこから依頼のメッセージも
送ることが出来る様子!
ここのところ様々なメディアで取り上げられ、
知名度も上がってきた繭山親子。
元から親子の仕事にぞっこんな超一流の方々が
「依頼が大変になるかも‥」
と戦々恐々とされているところに、
繭山晴観堂が今までされてきた仕事に対する
確かな技術や信頼が滲み出ているわねー。
4.繭山浩司(美術古陶磁復元師)が手がけた古伊万里修復の奇跡!
ちなみに、ここ最近、
繭山浩司さんや繭山晴観堂の名を
一躍有名にしたのが、
2021年に開催された展覧会
「海を渡った古伊万里」展!!
オーストリアのロースドルフ城に
所蔵されていた日本の陶磁器の数々。
特に古伊万里を中心として
城内を彩る調度品として
大切にされていたのね。
ところが1945年‥戦後の混乱期の中、
旧ソ連軍に接収され、撤退の際に
コレクションの多くが破壊されてしまったの。
戦争は、人を傷つけるのも良くないけれど、
こんな風に受け継がれてきた
美しいもの・美しい想いが
踏みにじられてしまうのも本当に悲しいわ。
アートは、平和あってのもの。
アートは、平和の象徴そのものでもあると
個人的には思うのね。
城主のピアッティ家の方々も
そう思っていたかどうかは分からないけど、
平和への願いを込め、
大量の陶片を「戦争遺産」として
大切に保管しておられ、
一般公開されてきたみたい。
この展覧会では、
ウィーン・ロースドルフ城の悲劇として、
破片を含むロースドルフ城の
陶磁コレクションを日本初公開。
その中で、繭山浩司さんらが
最新の修復技術で破片から修復した
作品が展示されたのね。
これが、本当に凄い!!
粉々になった破片が、
元ある美しい姿を取り戻すまで‥
難易度の高すぎるパズルに
気が遠くなるような繊細な作業を積み重ね
取り戻されたかつての調度品からは
鬼気迫るような魅力を感じるわ。。
破片が伝える悲劇からも、
人間離れした修復の技術からも、
人類の歴史や人間性といったことまで
色々なことが考えさせられるわね。
会期は巡回も含めて
終わってしまったけれど、
繭山浩司さんの仕事も含め、
また一般公開される機会も
あるんじゃないかしら?
その時は見逃さずに
チェックして行きたいわねー!!
5.繭山浩司(美術古陶磁復元師)がNHK日曜美術館に
そんな繭山浩司さんが
NHK日曜美術館に登場!
そのゴッドハンドで、
壊れてしまった人類の至宝を
蘇らせるというから注目ね!!
以前放送された「東京交差点」では
「修復したあとが無くなっている!」
「まさしく神が与えたもうた才能!!」と
多くの方が驚愕・絶賛!
ちなみに今回の日曜美術館で
修復を依頼された美術品は、
「無傷なら国宝級」とされる青磁の花入
…そして脚本家・向田邦子さんが
愛用していた割れた蕎麦猪口など!!
それだけでも心くすぐられるけど
その修復過程を余すことなく
見せて頂けるって、凄く貴重な機会よね~。
ちなみに、この番組で紹介される作品2点が、
2022年4月1日にリニューアルオープンする
大阪・京橋にある藤田美術館で
展示されるというから、
こちらも見逃せないわねッ!!
藤田美術館
住所:〒534-0026
大阪市都島区網島町10番32号
TEL:06-6351-0582
ちなみに、こちらでは、
あのびじゅチューンでも取り上げられた
「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」も
展示されてるというから、
こちらも要チェック!!
長い時を経て、今、この時代で、
人類の宝と対峙できること…
そして、我々が心行くまで鑑賞できるよう
繭山さんのような方が日夜研鑽しつつ
その姿をベストな状態にして
下さっていること…
様々な幸運のもと鑑賞できる喜びを
噛みしめていきたいわねー(*’ω’*)
まとめ
いかがだったかしら?
粉々になった陶磁器などの美術品を
傷跡なく修復してしまう
「ゴッドハンド」を持つ
繭山浩司(まゆやま・こうじ)さん。
息子の悠(ゆう)さんと共に営む
古陶磁を中心とした美術品復元を
生業とする「繭山晴観堂」は
アート好きなら押さえておくべき
大切な縁の下の力持ち的存在ね。
繭山浩司さんが大切にしているのは
父・萬次さんから受け継がれている
「過去から伝わってきたものを
未来に伝える」という想い…。
アート作品と共に受け継がれていく
人の心…戦争などで壊す人には
分からないかもしれないけれど
その心こそ大切な「人類の宝」よね。
美術作品と共に、そんな人の心を、
大切に次の世代へ繋いでいく…
繭山浩司さんの仕事が
人に感動を与えるのは、
「ゴッドハンド」の技術はもちろん
そんな想いが伝わってくるからかも
しれないなぁって、
しみじみ心打たれるアフロでした。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうねー!!